二年越しのありがとうを、キミに。

「彼のことをここまで連れてきてくれてありがとう。だけど、そろそろ行かないと学校に遅刻するだろう?あとのことは僕たちに任せて。慌てずにね」


ハッとして時計を見て真っ青になる。このままじゃ遅刻だ。


「カイル、Bye!!」


手を振って微笑むと、カイルは私に手を伸ばして何かを言いかけた。


でもすぐにその手を引っ込め、笑顔を浮かべた。


「あいり、ありが……とう、ございまし、た」


カイルが紡いだぎこちない日本語に心が温かくなる。


私は大きくうなづくと、そのままカイルに背中を向けて駆け出した。