二年越しのありがとうを、キミに。

「I was about to go to the open campus.(これから説明会へ行くところだったんだ)」


この大学へ行こうとしているのかな……?


「あっ、そうなんだ。この大学に向かう途中だったんですね。えっと……大学は英語で……University?」


彼は私の問いにうなずきながら微笑み返してくれた。


伝わった。私のつたない英語が。外国人の彼に。


ただそれだけのことなのに、なぜか胸が熱くなり泣きそうになった。


そのとき、ふと彼の手元のパンフレットのフレーズが目に飛び込んできた。


【言葉は世界をつなぐ平和の礎】


カイルのやわらかい笑顔とパンフレットのフレーズを交互に見つめる。