二年越しのありがとうを、キミに。

「そんなことないよ。あいりは僕に伝わるように英語で伝えてくれた。ちゃんと駅員さんのところにも連れて行ってくれたしね」


「あれはたまたま。ほとんどボディランゲージだったから」


カイルは首を横に振った。


「あいりがなんて言おうと、僕はあいりに感謝してるよ」


その言葉に、目頭が熱くなった。


私こそカイルには感謝してもしきれない。


その言葉を口にすることが、今の私ならできる。


2年前に伝えられなかったこの想いはきっとカイルに届けられる。


「私こそカイルには感謝してもしきれない。だって、カイルと出会ったおかげで私はこの大学に入ることができたんだから。将来はね、ここで習った英語を生かす仕事をしたいと思ってるの。そのためにたくさんのことを学ぶつもり」


「あいりには目標があるんだね」


「うん。そのきっかけをくれたのはカイルだから。本当にありがとう」

2年越しの感謝の気持ちをカイルに伝えた。


「僕が電車にお財布を忘れたおかげだ」


「もう落とさないように気を付けてね」


目が合うと、どちらともなく声をあげて笑った。

2年ぶり、2度目の対面だなんて信じられないぐらい自然なやりとりができることに驚きと喜びを覚える。