二年越しのありがとうを、キミに。

見覚えのある真っ青な瞳が私を捕らえて離さない。


ドクンッと心臓が震えた。


「あいり、久しぶりだね」


2年前は聞き取れなかった彼の言葉が耳に流れ込んでくる。


「カイル……?」


「覚えていてくれたんだね。よかった」


2年ぶりに会った彼は変わらない笑顔を浮かべた。


「まさかあいりがこの学校にいるとは思わなかったよ。この間、図書館にいたのをみかけて声をかけようと思ったんだけどすぐに出て行っちゃったから」


「ちょ、ちょっと待って。頭が混乱してて――」


入学してからすぐ、私はカイルを探した。


でも見つけることはできなかった。あの時、パンフレットを持っていたけれど、カイルがこの大学に入学したかどうか私に知る術はなかった。


カイルはこの学校にはいないと諦めて肩を落としていたのに。それなのに。今、彼は私の目の前で笑みを浮かべている。