「車乗って!」

「ん?ぅん。」
後部座席のドア開けると
前まえ!!(笑)って言われ
助手席に座った。

「お邪魔します。」
って言うあたしに
笑いながらどうぞっ!!って
優しい目。

その優しい目が苦しくなる。
そんな優しい目をしないでって。

「プリクラ撮ろうか!!」
「プリ…プリクラ?!」

「記念に!!」
「記念。」

なんの記念なんだろう。
ゲーセンについてプリクラコーナーに。

少し隙間が空いた2人の距離のプリクラは
あたしと聖君とで分け合った。

大事そうにお財布にしまった聖君は嬉しそうだった。

「さぁこれからどうする?」

そんな事言われても
あたし分かんないし
困ってた。

色んな話をしながらって言っても
一方的に聖君がしてたんだけど。

「夜景…」
「え?」
「夜景見に行こうか。」
「う…うん。」
「俺のイチオシの所なんだ。あんまり誰も知らないよ。」
そう言うと聖はずっとまた話し始めた。