純白の黒



「あれ?なになに騒がしいじゃーん。」



聞き覚えのある綺麗な声が聞こえて急に教室がシン…となる。



「って、騒がしいのはいつもか!なんでもない!」



ヘラヘラとセルフツッコミを披露しながら教室に入ってきたその人は




「あ…さっきの…」



思わずガタッと席を立つと、その人が私を見た。



「あれ?右京ちゃん?ここのクラスなの?」



絵になりそうなほど綺麗に首をかしげてこっちを見た彼は…


さっきの…………



さっきの…………



………………さっきの…あの…優しい人…だ。



そう、さっきの…優しい人



あの…地図書いてくれたあの優しい……



「ブハッ!!待って!さっきから優しい人優しい人ってw俺にもちゃんと名前あるから!やめてwww」


「…あれ?嘘…声に出してた?」


「うん、めっちゃ出てるね、面白いくらいに」




ぎゃぁあああああ!!申し訳ない!すまぬ!


や、でも名前聞き忘れたんだから仕方ないよね!?


「あ、でも褒めてるし!優しい人って!優しいって言ってるし!!」


「たしかに、褒められてるね!でもせっかくだから名前で呼んでよ。」


「あ、うんごめん、名前聞いてなかったよね?聞いてもいい?」