拝啓、春のおひさま、私のことを覚えていますか




「はい、瀬戸です」


「吉田先生から聞いたんだけど、運動制限があるって。

どの程度なら参加できるか聞いておきたいんだけど、いいか?」


やっぱり、体のことだよね。


吉田先生、ちゃんと伝えておいてくれたんだ。


「あ、はい、大丈夫です。

えっと・・・今日だったら、周回走は負担がかかるので難しいです。

あとは・・・」


「ま、急に聞いても難しいな。

またその都度教えてもらえると助かるから、頼むな」


先生は優しく言って、『じゃあ、見学の間は手伝いを頼もうかな』と私を教官室に案内してからみんなの周回走を見始めた。


とりあえずは第一関門突破かな。


いつも、この最初の時間が一番緊張するから。


先生によっては、みんなと一緒のことをすることを優先させて、見学を許さないような先生もいる。


そんなときは養護教諭の先生にお願いするんだけど。


だから、今年度はラッキーだ。