北斗side

気を失ってしまうほどの事が

起きたのだろう事は十分に分かった

いつも笑顔の詩がここまでなるなんて

よっぽどのことだ

俺の腕の中で小さな身体を震わせる

詩は離せば消えてしまいそうだ

クソッ!!

あの時…

俺が目を離さず傍に居てやれてれば

こんな詩を見なくて済んだし

させなくて済んだってのに!

こんな風にさせた何かに腹が立つけど

俺自身が1番腹立つんだよ

守るって約束したっつうのに…

何やってんだ、俺

いや、後悔してウジウジするよりも

腕の中にいる詩を安心させてやらねぇとな!

星竜の総長として…

1人の男として、詩を今度こそ

守ってやる

抱き締める腕に力を込めた