教室side

詩が着替え終わり肩を落としているとは

つゆ知らずにクラスでは詩のコスプレ服を

今か今かとうずうずしている男の子達…

そんな中、扉が開いた

ーガラガラッ

「お待たせ、連れて来たわよ」

立川の凛とした声が教室に響いた

立川の背後からひょこっと顔を出して

恥ずかしそうにする詩は

立川に背を押されて前に出た

そして、クラスの男の子や星竜のみんなは

あまりの可愛さに顔を真っ赤にする者

顎が外れそうになるほど口を開けている者

鼻血を出して教室を出て行く者…

反応はさまざまだけど

特に星竜のみんなは心の中で

『(詩、可愛すぎだ…ヤバイ!)』

と、顔を真っ赤にしていた

心臓が早鐘の如く鳴り、動けずにいた

5人の視線に気付いた詩はちょこちょこと

小走りでやってきて顔を真っ赤にして

潤んだ瞳で俺達を見上げて照れ笑い…

その姿に心が矢に打ち抜かれたのは

言うまでもない…