「じゃ、綾瀬くん。

吉沢さんのこと頼むわよ?」




小川先生が笑顔でそう言うと、「もちろん」と綾瀬も笑顔で答える



そして、「帰るぞ」と振り返って私に言ったあと、私の荷物を持った




「え、いいよ!

自分で持てる!!」




そう言っても「無理」となかなか荷物を渡してくれない綾瀬。




「吉沢さん、こーゆう時はありがとって甘えておけばいいのよ?」



小川先生にまでそう言われて私は不本意ながらも「ありがと。」と言った




そんな私にフッと笑って、


「じゃ、先生。またね」


と保健室を出ていった





そんな綾瀬の後ろ姿に頼もしいなとキュンとしてると、




「優しくて素敵な彼氏ね」



と小川先生に言われた



「そんな!綾瀬は彼氏じゃないですっ!!」



と否定すると、


「ふーん?いい感じに見えたけど?」



と先生にからかわれてしまった。