暑い日射しを

受けながら

背中に流れる汗…



蝉の声もうるさいほどの



気だるくため息がでるような午後に

出かけたはずが



夕刻の帰り道

思いもかけず

ヒンヤリとした

風が

身体をまとった…



蝉の声は

相変わらずだが



なぜだかそれさえ

寂しい気持ちにさせる…




今までとは違う

風の

涼やかさに



どこか

ホッとすると同時に




切なくなる…




暑くても



楽しかった…

思い出が溢れた…

たくさん笑った…夏




早々と

もう来週は新学期…




季節が変るのでしょうか…




お店に行くと

キラキラ輝いていた

夏の小物は



隅へ移動させられていた…



地下鉄には

秋のお出かけの

ポスターが貼られていた



やはり…

いつもいつも短い夏は



今年も短く

サッサと

過ぎ去るのでしょうか…



秋…

という名の



過ごしやすくとも

どこか寂しい

季節が巡ってくるのでしょうか…




秋は冬の訪れを教える季節…




わたくしは

やはり…

長くて暗くて寒い

冬は



好きではない…




暑い日射しが

夏の空が

雲が

今は、まだ恋しい…