伝説に散った龍Ⅰ





俺の中で、した、
ーープツリ、と



何かが切れる音。



その日から、着実に、「恋」という名の薄汚れた感情に、俺たちの生活は蝕まれて行った。



そんな、ある日。



その日は雲ひとつない快晴。
いいことがありそうだ、なんて言う俺の淡い期待も、














、この日、全てパーになる。













…三人で、公園に来ていた。



俺は、飲み物を買いに行くと言って、その場を離れる。



三人分の飲み物を買い終え帰ってきた俺が、見たもの、それは。



「桃、付き合って」



照れたようなリルハの声に、
どうしても認めざるを得なかった。



そうだよ、
リルハは
ーー桃のことが好きなんだ。



二人の間に流れる沈黙。



その間も俺はずっと考える。



俺が、相談なんて受けなければ、こうなることは無かったのかもしれないのに。