俺の中で、した、
ーープツリ、と
何かが切れる音。
その日から、着実に、「恋」という名の薄汚れた感情に、俺たちの生活は蝕まれて行った。
そんな、ある日。
その日は雲ひとつない快晴。
いいことがありそうだ、なんて言う俺の淡い期待も、
、この日、全てパーになる。
…三人で、公園に来ていた。
俺は、飲み物を買いに行くと言って、その場を離れる。
三人分の飲み物を買い終え帰ってきた俺が、見たもの、それは。
「桃、付き合って」
照れたようなリルハの声に、
どうしても認めざるを得なかった。
そうだよ、
リルハは
ーー桃のことが好きなんだ。
二人の間に流れる沈黙。
その間も俺はずっと考える。
俺が、相談なんて受けなければ、こうなることは無かったのかもしれないのに。



