【伊織side】
芹那ちゃん、芹那ちゃん、芹那ちゃんっ…!
いくら呼んでも、彼女の背中には届かない。
私、芹那ちゃんの味方だよ?
ねえ、芹那ちゃん。
ーーさっきの顔は何?
私でさえ、芹那ちゃんのあんなに悲しそうな顔みたこと無かった。
なのに…なのにっ、
どうしてこんなに苦しい思いさせちゃったんだろう。
ごめんね、ごめん。
何度だって謝ってみせるよ。
芹那ちゃんが嫌な思いしたんなら、私が、謝るからっ。
だからお願い。
そんなに苦しそうな顔しないで。
お願い、
私の大好きな笑顔で笑ってて。
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