私も物心ついた時からモトちゃんが好きだった。
男の子はいつも乱暴だけどモトちゃんは優しくて、小さい頃から特別だった。
私はポンコツで、いっつもぼーっとしてるからみんなが私から離れていったけど、モトちゃんだけはずっと私を離さないでいてくれた。
だから、そういう優しさに私は安心してた。
言わなくてもモトちゃんなら、私の気持ちを分かってくれているだろう、と。
――『お前ってさ、本当に俺のこと好き?』
不安にさせていたなんて、全然気づかなかった。
どうして私はいつも間違っちゃうんだろう。
なんで私はこんなにポンコツなんだろう。
「……ごめん、なさいっ……」
私はたまらずに部屋を飛び出した。



