あれだけ見られたくなかったのに、どうやらモトちゃんは読んでしまったようで、モトちゃんへの気持ちや今日の出来事を綴ったページが見開きになっている。
「こんなに俺のことが好きならちゃんと言ってよ」
〝好き〟という文字だけはピンク色のペンで書くと決めていて、こうして見開きで見ると毎日がピンク色だらけ。
「言うのは苦手かもしれないけど、やっと付き合えたんだから俺はあゆみがどう思ってんのか知りたい」
そうだ。私はポンコツだからとか、すぐに間違えるとかそんなの関係ない。
手帳に書ききらないほどの想いを、モトちゃんに全部言えば良かったんだ。
「モトちゃん好き、大好き……っ!」
私はそのまま抱きついた。
お日様みたいなモトちゃんの匂いがして、私はさらにぎゅうっと、ありったけの力を入れる。
「なんだよ、可愛すぎかよ」
私はモトちゃんの胸ぐらいしか身長がないから、抱き返されるとモトちゃんの腕にすっぽりと覆われてしまう。
モトちゃんがよしよし、と私の頭を撫でてくれて、また好きという気持ちが溢れてきた。



