それどこから持ってきたの?という道具が出され、あっという間にまたも髪型やら顔やらいじられる。
今日はサイドに髪をまとめて、ゆるっと三つ編みにされた。
更に顔にはナチュラルメイクをされた。
それを見ていた同学年の女子達が感嘆の声を上げる。
「小山さん!凄く上手いね!」
「汐月さん、羨ましい!私もやってもらいたい!」
茜はニッコリ笑うと、こう声をかけた。
「メイクは厳しいけど、ヘアアレンジならやるよ」
その言葉に女子が一気にテンションが上がる。
そして、結構な数の女子がお願いに来ていたが茜はとっても手際よくヘアアレンジをしては送り出した。
どの子も可愛らしく、それでいてその子に合うアレンジになってる。
茜はやっぱり美容師の素質があるなと、見ていて思ったのだった。
私は三つ編みに、日菜子は茜に可愛らしいアレンジのあるポニーテールにしてもらっている。
両サイド編み込みを入れたポニーテールは可愛い。
「茜ちゃん、本当に器用だよね!私不器用だから普通に結ぶだけでいっぱいいっぱいだよ」
日菜子は確かにそんな感じだから、ゴムを可愛いのを集めてると前に言っていた。
その中からセレクトして今日は茜が結んであげていた。
今日は花柄の可愛いシュシュで纏めている。



