みんなもなかなか普段来れない自然の中で、大きく伸びる。

「本当に空気が違うね!澄んでるって言うか、これがマイナスイオンか!」

実に日菜子らしい言い方にみんなもニコニコしながらこの空気を味わう。
味わうというのが正しいくらいここは、とっても気持ちがいい。

お昼はこのキャンプ場が準備している名物の流しそうめんに挑戦だ。
既に流すレーンは作られているので、あとは各々が素麺さえ準備すれば自由に使って大丈夫だという。

その案内をキャンプ場の説明に見つけた時に私達はなかなか出来ないしお昼は移動してすぐになるから、これにしよう!とお姉ちゃん達にも提案して決まっていた。

素麺を茹でて、準備万端!
私はまず流すのがやってみたくて、スタンバイしてるみんなに声をかけて流し始めた。

「それじゃあ、いくよ!」

流した素麺をまず、ガツッと掴んで食べたのは蒼くん。

「んー!美味しい!」
「なー!私の素麺!」
「いやいや、日菜っち。これは早い者勝ちよ?」
「あー!次は取る!!」

なんて会話を繰り広げながら、楽しくお昼を食べた。
もちろん私も途中からお姉ちゃんと交代して食べたけれど。
流しそうめんを綺麗にとって食べるのはコツがあるようで最初はなかなか掴めなくて、日菜子や要くん達に笑われながらも奮闘して素麺を食べた。

かなり楽しかった。