眩しさの中、最初で最後の恋をした。


お昼すぎ、休憩の為に控え室でお昼を食べていた私たち四人の元へ茜が駆け込んできた!

「みんな!見た?!」

その問いがなんなのか分からず首をかしげる私たちに、茜がニッコリ笑って爆弾投下してくれた。

「ミス、ミスターコンテストの中間結果!ダントツで有紗と要くんが首位独走だよ!」

その言葉に食べていたご飯でむせて咳き込む私の背中を、隣にいた要くんが撫でてくれる。

「はぁ!?なんで私と要くん?知名度的には日菜子と蒼くんだと思ってたのに!!」

私の叫びに、日菜子、茜、蒼くんがニヤニヤとした顔をしているので私はジトっと睨んで返せば蒼くんが言った。

「俺、サッカー部の面々に要が頑張ってるから、有紗ちゃんとの後押しよろしく!って頼んでたんだよな」

ドヤと胸を張って言う蒼くん、私の顔はピキピキと音を立てるごとく険しくなっていく。

「あ、私もね。テニス部の面々にうちの有紗と要をよろしくしておいたのよね」
「もちろん、家庭科部も」

日菜子と茜もサラリと言う。

まさか、身内が部活権力を駆使して票集めしてるなんて予想外にも程がある。
私はブチッと何かのキレる音とともに、静かに一言口を開いた。

「日菜子、茜、蒼くん?ふ、ざ、け、る、な?」

その時私の顔を見た四人は、いつにない私の本気の怒りに顔色を一気に悪くした。