眩しさの中、最初で最後の恋をした。


翌日、土曜日。
今日が文化祭本番。一般公開日だ。
近隣の他校の生徒や受験を控えた中学生、さらにはご近所の方々に保護者など様々な人が来る我が校の文化祭。

十五時で一般公開が終わると軽く片付けたあとに生徒達の後夜祭だ。
大きなベニヤ板やら紙くずらやでキャンプファイヤー状態になる。
その周りでミス、ミスターコンテストの結果発表がある。
ちなみに登録は自選、他薦問わず。
エントリーは三年生のみ。
投票は全学年の生徒となっており、紙が配られ投票は各学年の廊下やメインステージたる、体育館などに箱が置かれている。

私は関係ないと思っていたら、気づけば他薦でエントリーされていて唖然とした。
辞退を申し入れたかコンテスト運営の二年生以下の下級生たちに他薦多数なので、お願いします!!とかなりの勢いで頭を下げられてしまい諦めた。

日菜子もエントリーしているし、蒼くん、要くんもエントリーしている。
他には男子なら軽音楽部のボーカルの男子。
女子だとチア部の部長さんなどがエントリーされている。

どの人達も目立つ人気者なイケメン、美人達なので私は大丈夫だろうとこっそり胸をなでおろしていた。

私は目立つタイプではないし、問題ないよねと今日は一般公開もあり忙しく立ち回っていた。
そして、自分の票は日菜子と蒼くんでこっそり投票しておいたのでそれで満足していたのがいけなかった。