先輩、好きって気づいてください!





だから毎日が楽しい!



お昼が終われば今日は火曜日だからあと二時間、授業を受ければ西田先輩に会えるのだ。



「園田って本当にその西田って先輩好きなんだな。」



一人、西田先輩のことを考えていると私の邪魔をしてきたやつがいた。



「もう!
せっかく西田先輩のこと考えてたのに!」



そいつは江元 寛太(えもと かんた)。



私に告白してきた人ではなく、普通に席が近くて仲良くなった男友達。



ついでに他校に彼女がいるらしいから、こうしてお互い下心なしで本心で話せる。



だから結構男の本音を聞けたりしてお世話になっているのだ。



私たちの近くの席で男子数人と食べている江元が私の方を向いて笑っていた。



「今日も気持ち悪いなぁ、園田だって。」
「江元の惚気のが気持ち悪いから!」



江元は毎日『俺の彼女がどれほど可愛いか……!』と言って私に語ってくるのだ。