「西田先輩!」
そう言って手を振るけどやっぱり返しはこない。
それにしても今日の西田先輩も素晴らしく輝いている。
周りの視線も集めてるし。
あれで人当たりが良かったら絶対色々な人に声をかけられてるよ。
よかった。
女が苦手で。
「お前さ」
私の前で止まった西田先輩は口を開いた。
「来るの早すぎ。」
「でも西田先輩、来てくれるじゃないですか。」
「お前が早いからだろ。」
「西田先輩ならいくらでも待てます!」
「物好きな奴がお前に声かけるかもしれないだろ。」
も、物好きな奴……!?
あれですね。
チャラい男たちのことを指してますね、これ。
素直にそう言えばいいのに。
ツンデレ西田先輩も最高ですけど。
「気をつけます!」
「そんな笑顔で言われても信憑性ねぇな。」
それだけ言って西田先輩は背中を向けてしまう。
だから私は西田先輩の隣に行った。



