「……で?
俺がそいつの代わりに教えてやるって言ってるんだけど。」
ほら、こういうこと言われたら期待しかしないよ。
「お願いします!」
「じゃあそいつの断れよ。」
「も、もちろんです!」
あー、もうこれだから西田先輩にはまってしまう私。
はまり続けてしまう。
抜け出せない。
本当に沼のようだ。
溺れていく。
西田先輩に、これでもかってくらい。
「いつにしますか?」
「いつでもいい。」
「じゃあまだテスト期間じゃない方がいいですよね!
西田先輩にも勉強がありますし。」
とか言いながら、本当は少しでも早く西田先輩と二人で勉強したいだけなんだけど。
勉強できるかどうかは別にして。
「じゃあ土曜日、俺の家来るか?」
「……へ?」
予想外の言葉に間抜けな声が出てしまう。
い、今西田先輩はなんと……!?
西田先輩の家。
家って言いましたよね今!?
「い、いいんですか!?」
「今週の土曜なら家に親いないはず。」
「えー!未来のお父様とお母様に挨拶したかったのに……」
「何が未来だ。
決めつけるな。」
ふふっ、今更そんなこと言っても遅いですよ西田先輩?
「でもその日がいいです!」
「ん、わかった。」
西田先輩の家。
これは何かないと困る!
ベッドに押し倒されたり!?
きゃー!西田先輩のドアップなんて死ぬ!
「にやけんな、きもい。」
「す、すいません…!」
全然反省してないけど謝る。
だって西田先輩のせいだから!
私は土曜日が楽しみで仕方なく、我慢したくても自然と頬が緩んでしまった。



