「おい、無視かよ。」
私って本当に西田先輩のこと好きだよなぁ。
もう重症だよ。
ついでにちょっと歪んじゃったし。
まあいいんだけどね。
西田先輩も嫌がってなさそうだったし。
むしろ嬉しそうだし?
うわー、にやける。
西田先輩が土曜日じゃなくて金曜日がいいって、先に言ってくれたんだよね。
「……園田。」
「………え?」
その時、西田先輩の声で私の名前が呼ばれた。
名前で呼ばれたことなんて今までに一度もなくてさすがに驚く。
これは本当に幻聴?
そう思い声がした方を見ると……
「………っ!?
に、に、西田先輩!?」
「やっと気付いた。」
はぁ、とため息をつく西田先輩だけどそれどころじゃない。



