「ところで、そんな可愛い格好してデートでもするのか?」
相川先生がニヤニヤ笑う。
そんなこと聞けるってことは、完璧に脈なしなのだ。
なのに私はよく想いを伝えようと思えたなぁって。
いくら塾の先生とはいえ、先生なのには変わりないのだ。
でも西田先輩は脈なしって、何故か初めから思わなかったんだよね。
逆に運命の出会いだ!って思った。
「もちろんデートですよ!
相川先生は塾ですか?」
「そうだぞ……って俺、急がないといけないんだった。
じゃあデート楽しんで!
たまに顔見せにこいよー。」
そう言って相川先生は私の返事を聞く前に行ってしまう。



