「その通りです!
さすが西田先輩ですね!好きです!」
『……。』
はい、無視ですね。
知ってますよそれぐらい。
「西田先輩、今部屋ですか?
部屋で電話して大丈夫なんですか?」
電話越しに他の男子の声が聞こえない。
もしかして静かにしてくれてるとか?
『……いや、騒がれるだろうから抜けてきた。
一階にいる。』
ぬ、抜けてきた……?
私に電話するためにそこまでしてくれたんですか!?
エレベーターか、階段で一階にわざわざ行ってくれるというその動作を私のためにしてくれたんですね……!
「なんか、すいません。
わざわざ。」
『別に。
なんか違和感あったし。』
「……違和感?」
『お前がいないの。
今で五日目だっけ?
結構違和感ある。』
……きゅーんって、今きゅーんってきました。
ドキドキしてます私の心臓。
違和感?
違います、寂しさですそれ!!



