ありきたりな理由なのかもしれない。
でも私は本気でこの人と付き合って結婚するんだって思った。
その日の帰り、なんと西田先輩と同じ電車で驚いた。
しかも私より後の駅。
でも本当にそれだけで、西田先輩と関わりは一切なかった。
それから一週間。
西田先輩が朝に乗ってくる電車が判明し、私もその電車に乗るようになった。
帰りもそんな感じで、なんだかストーカーみたいで嫌だった。
なんとかして近づきたくなった私は断られる覚悟で告白したんだ。
『先輩!私、先輩が好きなんで彼女にしてください!』
そりゃもちろん答えはノー。
でも私は諦めなかった。
『そんな自分勝手なこと言わないでください!!』
『は?』
『先輩は私と結ばれる運命にあるんです!!
これから嫌っていうほど付きまといますね!!』
きっとこの言葉を聞いた西田先輩は相当気持ち悪かっただろう。
でも結果オーライだからいいってことで!
そのおかげで今こうして西田先輩とデートできるまでになったのだ。
長かった、今日まで。
何度西田先輩に冷たくされたことか。
かっこよかったからいいんだけど。