「ど、どういうことでしょうか!?」



「だから、お前みたいなやつはお前だけで十分だって言ってんの。」



私みたいなやつは私だけで十分……?



「じゃあ私は苦手じゃないんですか!?」
「慣れた。」



慣れていただけたなんて……!



「こ、光栄です!」
「あっそ。」



なんか今日はいつも以上に幸せなことばっかだ!



西田先輩が修学旅行だから?
その前のひと時の幸せ?



でも修学旅行終わってからも幸せだもん!



西田先輩とデートだなんて。



いつも冷たくてクールな西田先輩だけど、優しさを兼ね合わせている。



なんだかんだいって、私のこと好きなんですよ?



気づいてください西田先輩。
私が西田先輩の中で特別な人だって。



そしたら付き合えるのになぁ、なんて思いながら今日も西田先輩と一緒に電車に揺られていた。