「だから?
お前息苦しいんだろ。
顔も熱いし熱なんじゃ……」
「違います!
だから西田先輩のせいですって!」
急いで西田先輩から離れる。
離れるのは名残惜しいけど、自分の命が優先だ。
失神でもしたらそれこそ西田先輩の迷惑をかけてしまうからね。
「俺のせいにされる意味がわかんねぇ。」
「かっこよすぎる西田先輩が悪いんですよ!?
これ以上かっこよくなってどうするんですかー!」
「それはお前が勝手に思ってることだろ。
てか随分元気そうだな。
心配して損した。」
「し、心配……!?
また心配してくれたんですか!?
西田先輩って意外と心配性なんですね!」
「もう二度とお前の心配はしないって今決めた。」
「嘘です嘘!
嬉しいんです、ありがとうございます!
でも命がですね……」
「命?ふざけてんの?」
「ち、違います!身がもたないんです!」
私の言葉に先輩は呆れ顔。
呆れ顔じゃなしに私は笑顔が見たい。
まあ呆れ顔でもかっこいいんですけどね!



