「も、もう大好きです晴人先輩!
このまま私を離さないでくださいね!」



「離す気なんて全くないから。」



もうどうしよう。
夢?これは。



初夢!?



幸せすぎて現実かどうかもわからなくなってきたけど、抱きしめられてる身体は温かくて。



「晴人先輩。」
「なに。」



「年明け最初のキスが欲しいです。」



顔を上げ、頼んでみると視界に映る晴人先輩が固まってしまって。



そのあと、少しだけ頬が赤くなった。



照れ屋なところは変わらないんだなって思うと可愛くて微笑ましい。



「お前ってまじで……何?」
「晴人先輩の将来のお嫁さんですね!」



そんな私の回答に晴人先輩は呆れる。



でも晴人先輩の手が私の頬に触れて……



そのままゆっくり近づいてきた晴人先輩。
そして唇が重ねられる。



目を閉じ、受け入れる私。



もう、幸せすぎておかしくなりそう。
この晴人先輩の愛から抜け出せそうにない。



抜け出す気もないしずっと居座るつもり。





年明け最初のキスは、今までで一番甘く、そして幸せに感じた。