最初は素っ気ないなって思ったけど、日を重ねるごとに男の子も打ち解けてくれて。
いつも相川先生の恋バナを聞いてくれた。
一方的に話してただけかもしれないけど。
その中で実は優しい子なんだなって思った記憶はある。
口は悪かったけど。
それに最後の日だって助けてくれて。
繋がった、全部。
晴人先輩が言ってた、理解できないと思ってた言葉も。
おかしいと思ってた。
なんで入学して間もない女に告白されて、本気で気持ち悪がらなかったのか。
その日からつきまとう私を突き放そうとしなかったのか。
むしろたまに見せる優しさが、甘さが、私の心を掴んだ。



