年が明けた後は二人でお参りする。
「また人増えてますね。」
「そうだな。ちょっと端で休憩するか。」
私のことを考えてくれたのか、晴人先輩はそう言って手を引いて移動してくれる。
その途中にココアを自販機で買ってくれた。
「うわー、年明け最初に飲んだものが晴人先輩が買ってくれたやつって萌えますね。」
「その思考やめろ。」
「えーっ、だって嬉しいですもん。」
やめられない。
この考え方は今更変えれるはずがない。
そう思い、ココアを飲みながら幸せに浸っていると……
「……おっ、もしかして晴人?」
と、突然誰かの声が聞こえてきた。



