ーーー次の日
なんとなんと、晴人先輩が危ないからって家まで迎えに来てくれた。
こんな寒くて夜遅いのに。
「晴人先輩!
わざわざすいません、寒かったですよね。」
全然私が晴人先輩の家に行ったのに。
それは危ないからダメだって言われて折れてくれなかった晴人先輩。
そんな優しいところも好き。
晴人先輩の何もかもが好き。
そして晴人先輩と二人で駅に向かって電車に乗り、一駅先の駅で降りる。
そこには神社があり、すでに人で溢れかえっていた。
「すごい人ですね…」
「そうだな。」
そう言って晴人先輩は自然に私の手を握る。



