でもそれは心だけで身体は全くついていかない。
そんな私を心配してか、晴人先輩はキスをやめてしまう。
「……はぁっ……はぁ…」
でも私は酸素が足りてなかったため、息が乱れていた。
その状態で晴人先輩を見上げる。
「……っ、そんな目でみんな。」
でも晴人先輩は目をそらしてしまって。
顔も横に向けてしまう。
違うの。
我慢しなくていいんだよ。
そう言いたいのに息が乱れて言えない。
変わりにぎゅって、晴人先輩に抱きつくけど残念ながら伝わらなくて。
「お前……まじで我慢できなくなるだろ。」
何で伝わってくれないの。
晴人先輩のバカ。
やっぱり鈍感なのか、私の気持ちをわかってくれないのか。
それともどっちもか。
うん、どっちもだな。



