甘い。
晴人先輩がたまらなく甘い。
「……莉乃、甘いな。
ココア飲んだから。」
唇が離され、晴人先輩はそう言った。
「そうですか…?
晴人先輩は苦いどころか全然甘いです。」
コーヒーを飲んだはずなのに。
ココアの方が強かった?
それともキスが甘すぎて気づかなかったのかな。
「じゃ、もう一回。」
晴人先輩に求められ、受け入れるように目を閉じるとまた深く唇を重ねられる。
甘いけど、まだ。
まだ足りない。
角度を変えて、何度もキスを繰り返される。
身体はもう力が完全に抜け、晴人先輩に支えられる形になるけどまだキスは止まない。
というかやめてほしくない。



