先輩、好きって気づいてください!





「へへ、えへへ……」



やばい、にやける。
もう緩みっぱなしの頬をどうにかしてほしい。



「……莉乃。」
「は、はいなんでしょう!?」



そんな私を見て、気持ち悪いと思ったのか。
突然晴人先輩が私の名前を呼んだ。



「今日、俺の家こいよ。」



それは、晴人先輩からのお誘いで。



付き合ってからその言葉言われるの実はもう三回目!!



付き合ってからというものの。
晴人先輩も意外と押せ押せってわけで。



「も、もちろんです!!」
「ん。最近莉乃不足だから、俺。」



そ、そんな……!
私不足だなんて!



いつでもお側にいてあげるのに!
私なんか常に晴人先輩不足なんですが。



晴人先輩が隣にいないとすぐ不足しちゃいますよ。