先輩、好きって気づいてください!





「晴人が莉乃ちゃんの相手してあげないからだろ?その代わりだよ。ねー?」



「はい!
晴人先輩構ってくれないんで、寂しいです!」



その先輩と同調すると、晴人先輩の顔がみるみる不機嫌になっていって。



わかりやすい。
本当に可愛い、好き。



「莉乃。」
「なんでしょう!?」



メガネかけてても、また違ったかっこよさを漂わせる晴人先輩が私を見た。



どっちも好きだな。
メガネがあってもなくても。



素敵。
存在がもう好き!!



「あとで構ってやるから、早く帰れ。」



「……っ、言いましたよ!?ちゃーんと相手してくださいね!!」



「だからそう言ってるだろ。」
「やったー!じゃあ晴人先輩、さようなら!」



単純な私はテンションが上がりながら教室を出る。



すると廊下から様子を見ていた蘭と鈴が驚いたような顔で私を見てきた。