その時、ちょうど予鈴のチャイムが鳴ってしまう。



「あー……鳴っちゃいましたよ。」
「じゃあ戻るか。」



こんなに私は寂しいというのに、すんなり離れる晴人先輩。



「うー……」
「落ち着け。」



「寂しいです。」
「帰りに会えるだろ。」



「でも……」
「なに?じゃあキスして欲しいんだ?」



「こ、ここではダメです…!」



さすがにそれは恥ずかしいため、晴人先輩と距離をとる。



「行くぞ。」
「あ、はい……!」



一瞬、首元のネックレスに触れた後、私は前を歩く晴人先輩の後ろについていった。