駅に着いて二人で電車を待つ。
西田先輩と同じ電車だと知った時は死ぬほど喜んだな。
ちなみに私のもう一つ先の駅が西田先輩の駅らしく、運命ってまさにこのことだと思う。
「……。」
ちらっと西田先輩を見る。
あれ？
少し様子が変？
いつもより眉間にシワがよっているといいますか。
怒ってる？
何かした覚えはない。
いつも不機嫌そうだけど今日はさらに不機嫌だ。
「あの、西田先輩？」
「……なに。」
あれ？
やっぱりいつもより声が低い？
考え事かな。
「どうしたんですか？」
「……は？」
意味がわからない、とでも言いたげな顔をする西田先輩。
もしかして無意識？
