「いつですか?」
「あ?」



「いつ会ったんですか……!?」
「さぁ?俺からは言わねぇよ。」



そ、そんな……!



「うー、絶対こんなイケメンを忘れるはずがない……」



必死で頭を巡らすが、全く思い出せない。



まず今まででこんなイケメンと会ったことある?
まあ、相川先生ぐらいだ。



だから絶対忘れるはずないのに。



じーっと晴人先輩の顔を見つめる。
でも思い出せなくて。



「……見過ぎ。」
「え、あっ、すいません……」



だって思い出したいんだもん。
気になる。



「まあいいよ、お前のことだから覚えてねぇんだろ。」



「うっ……ごめんなさい、覚えてないです。」
「だろうな。」



それだけ言って笑顔を見せる晴人先輩。
あの、どこか幼いギャップのある笑顔だ。



それだけで胸が高鳴って。
とにかく可愛い……!