先輩、好きって気づいてください!





でも、でも……!



ここでようやく顔を上げ、西田先輩を見つめる。



西田先輩は無表情で、睨むように私を見てくる。



いや、なんで西田先輩がそんな怒ってるんですか!?



明らかに怒ってる。
目の色が違う!いつもより威圧感が…!



「い、いとこでも結婚できるんで浮気です!
あんな綺麗な人連れて!」



「わけわからないこと言うな。」



「筋は通ってますから!
照れてたくせに!


女の人に何か言われて照れてましたよね!?
それはどう説明するんですか!?」



私も負けじと睨んでやると、西田先輩は黙る。



ほら、やっぱり浮気じゃないかぁ!



「最低です!
西田先輩なんか嫌いですー!」



「……ぎゃあぎゃあ喚くな。」
「は、はい……!?」



なんで西田先輩にそんなこと言わないといけないんだ……!