先輩、好きって気づいてください!





「……っ!?」



「あ、あのイケメンは……!」
「莉乃ちゃん…!」



蘭も鈴も西田先輩を見て驚いている。



いや、ついでに私もだ。
江本に至っては呆然としてるし。



だってこの教室に西田先輩が現れるなんておかしい。



あり得るわけがない。



幻覚だと思いたいけど、先程までざわざわしていた教室がしーんと静かになる。



そんな空気の中、西田先輩が私の席へとやってきた。



「……おい。」
「……っ、な、なんですか。」



慌てて俯いて西田先輩を見ないようにする。



じゃないと単純な私のことだ。
いつもみたいな自分になってしまう。



「顔あげろ。」
「嫌です!浮気人間に興味ありません!」



「あのなぁ、誤解だって言っただろ。
たまたまあそこで会っただけ。


しかもいとこだし。」



いとこ。
どうやら江本の予想が当たっていたらしい。