「もー、みんなひどい…」
小さく吐きながら、お弁当を食べる私だけどあまり食欲がない。
くそー、西田先輩のバカ。
馬鹿野郎。
「……会いたいな…」
「西田先輩、浮気したのに?」
蘭はまた私を落ち込ませる。
なんか楽しんでない!?
「そ、そうだけどさぁ……!
だって朝一緒に行ってないもん。」
そう。
今日の朝は到底一緒に行ける気がしなくて、一緒に行ってない。
その結果、西田先輩不足の私である。
ああー、昨日も一緒に帰ってないし寂しかったっていうのに。
もう私死ぬ寸前だよ。
一人でまた落ち込んで、ため息をついていると……
突然廊下が騒がしくなった。
悲鳴にも近い声も聞こえてくる。
明らかにいつもと違うくて、私だけでなく全員廊下へと視線を向ける。