「西田先輩一人っ子って前に言ってたもん。」



「ならいとことかさ。
だって女嫌いそうじゃん、あの人。」



「たとえいとこだとしても結婚できるから浮気です!!」



「お前なぁ、それはほんの一部であって普通恋愛感情なんか……」



「くそー、もう怒った!
江本、私の浮気のフリに付き合ってよね。」



「めんどくっさ。
てか俺が彼女に誤解されるだろ!」



「そんなの学校内だけだから!」



浮気は絶対に許さないもんね!



そんな私を見て呆れる江本だけど気にしない。



でも私の心の中はモヤモヤしてて
穴が空いたような感覚に陥る。



その気持ちを怒りだと無理矢理思い込むことにした。



そして……



明日、誕生日だというのに重い気持ちを抱えたまま、一日が終了した。