ほら、甘い。
素っ気なくて冷たさも残しながらも、やってることは甘い。
少しきつく塞がれた唇が、そっと離れていく。
そんな西田先輩は色気がだだ漏れ。
思わず見惚れてしまう。
それも、ドキドキしながら。
「やっと静かになった。」
「そ、それは西田先輩のせいです…!」
色っぽく笑う西田先輩は初めて見る姿で。
可愛いところもかっこいいところも大人びたところも私は知っている。
みんなの知らない西田先輩を知っている。
それだけで優越感に浸ってしまう。
「いつ勉強再開するんですか?」
「満足したら。」
「満足!?」
「この状態に。」
やっぱりいつもと違う西田先輩。
私より余裕がありそうな気がする。
「じゃあまだしばらくこのままですね!」
そう言って私は西田先輩に体を預けた。



