はつ恋の君をさがしてる

しまった!
ついぽろっと心の声が出ちまった……

何が居なくて寂しかった。だ!俺は小学生のガキかよ!

恥ずかしくて慌てて視線を外したのに、鈴加のバカがかわいい上目遣いで迫ってきて焦るし…。

そろそろ限界なんだから、煽るなよ…

「本当にあいつは無自覚すぎる!まさか会社でもあんな感じなのか?早く嫁にしてしまわないと!兄貴が言うみたいに俺じゃない誰かに惚れられる訳にはいかない!!」

正直俺は最近焦っている。

鈴加の働く会社に仕事で出入りしている兄貴の話では、最近の鈴加は新しい仕事に慣れて可愛さが増したらしく、妙に知名度が上がって話題になっているらしい。

俺に言わせれば何を今さらって話だ!

鈴加が可愛いのはもとからだ!
それに、鈴加は可愛いだけじゃない。
素直で努力家で芯のある頑固者で、なのに人見知りだったり、ちょっとドジだったりして庇護欲をそそられる。

俺はいつの間にか鈴加に惚れていた。
鈴加の居るこの家に帰ってくることが楽しみで、幸せで。

だから今夜は本気で寂しかった。
てっきり居るはずだと思っていたからこそ、誰もいない真っ暗で寒い部屋に余計に寂しさを感じたんだ。

もしかしたら帰ってこないんじゃないか?
そんなことまで考えて居ても立ってもいられずに鈴加を探そうと外に飛び出そうとしたところに彼女が帰ってきて、心底安堵した。
思わず抱き寄せて部屋に引きずり込んだ。

「情けないよな~いい大人が。余裕無いってか、本当にガキみたいだ……」

早く自分のものにしたい。
そうすればこの焦燥感も癒されるんだろうか?

身も心も。
一分一秒でも早く自分のものにしてしまいたい。

「あぁ!!くそっ!」

自分で自分の頭を抱えるようにソファーで丸まりながら癒えない焦燥感に悶えていた。