ドクン、と胸が大きく鼓動した。 「それなら……」 って……なにをドキドキしているんだ私は。 「いやいや……行きませんっ」 この甘い雰囲気に酔ってしまったのか、危うく首を縦に振りそうになった。 「昨日は校庭のプールのそばで肝試ししたけど、ぜんぜん怖くなかったよ?響が守ってくれるなら大丈夫だよ」 「奈央ちゃんまで言う?」 「夜の校内探検だよ。今夜は、テニスコートのあたりを散策するけどおいでよ〜」 私の右となりに座る奈央ちゃんは、どうやら早瀬くんの味方のようだ。