駆け寄って近づいて見ると、分厚いガラスの奥には水の中を上手に泳ぐホッキョクグマがいる。 「すごいっ、可愛い〜っ!それに真っ白な体毛がきれいですね、響くん!」 ガラスに両手をくっつけて眺める私のとなりに並ぶ響くんは、「可愛いかなぁ」なんて小首を傾げていた。 さっきから薄々思ってたんだけど…。 響くんってもしかして、動物にあまり興味はないのかな。 「響くん?」 「ん?」 「もしかして動物園、あんまり好きじゃなかったですか?」 水の中を泳ぐホッキョクグマを追いかけていた目が、私へ向いた。