「……わかったよ。ごめんな、無理矢理こんなことして。どうしても満瑠のことを手に入れたくて、必死になりすぎてた」
響くんは自らの手で外した私のブラウスのボタンを、ひとつずつ掛けはじめた。
「襲うっつーのも冗談だから。満瑠の本当の気持ちが聞きたかっただけなんだ」
はだけた服を直してくれたあとは、足元にあった布団を胸の位置まで被せてくれた。
「でももう満瑠の気持ちはよくわかったから。満瑠のこと、これからは友達として見れるようにがんばる」
ふっと笑顔を見せてくれたけど、その顔はやっぱり寂しそうだった。
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