思ってもいないことを口にすると、胸がズキンと痛みを放つ。 うそ。 本当は、響くんのことが好き。 好きだからこそ、 嫌われたくなくて。 近づくことが怖いんだ。 近づいてしまえば、いつかきっと。 私の素顔を、暗い過去を、知られてしまうんじゃないかって。 怖い。 「そうなの?私てっきり、満瑠ちゃんも響のこと好きなのかと思った!」 「いやいや…ぜんぜん。勘違いだよ」 「そっか、そうだったんだ?」 首を縦にふると、もっと心が痛くなった。