どうして私、告白なんてしちゃったんだろう。

「いいよ」

何が、いいの?先輩。

先輩の乾いた声がして、目を合わせる。

彼の頬がうっすら赤く染まっていてるのが可愛いくて、私の胸はキュンキュン鳴っている。

私も顔が熱いから、ゆでダコみたいに真っ赤だろう。

「付き合おっか?」

「はい」

言葉の意味を理解する前に、返事をしていた。

また、2人で顔を見合わせて微笑みあった。

先輩は眩しそうに私を見るから、恥ずかしい。

「名前、まだ聞いてなかった」

あれ?このあいだも聞かれて、教えたはずなんだけどな。

「蒼井 すずなです」

「俺、橘 つばさ」

太陽みたいな笑顔で明るくニッカリ笑う先輩。

知ってるよ、先輩。

私の大好きな大好きな、つばさ先輩。